どうやら2009年は、帯状疱疹の越年となりそうです。外見はヘルペスが姿を消し、顔の右半分に紫色の痣のような跡が残っています。ちょうどピカソの絵のような顔です。左の眼と右の眼がちぐはぐです。右目と右の脳の中は、ズッキンズキズキチクチクピリピリと神経がまるでモーツアルトの舞曲にのって舞踏しているようです。音程があがるごとにイテテテ、イテテテです。べつに病を楽しんでいるわけではありません。
もう2か月以上経ちますから平常に戻っていいと思うのですが。痛み止めのブロック注射をしてくれている麻酔科も、角膜への侵入を防いでくれている眼科も、塗り薬と内服薬で帯状疱疹を抑え込んでくれている皮膚科も診察は越年しました。問題は、ぼく自身が体力をつけ、肉体的にも精神的にも、このひつこいウィルスに打ち克つことでしょう。きょうは、その覚悟で起き上がってパソコンに向かっています。
色んな方からお見舞いや励ましの電話をいただき感謝しています。本来ならお世話になった方々にごあいさつに伺うべきところですがことしは欠礼をお許しねがいます。イテテテ~
芭蕉忌や鳩も雀も客の数 一茶
ひょんひょんと鳩の後行く寒雀 愚句