雨のち晴れのち雨。台風18号が四国沖に接近中。東海地方から関東地方にかけて上陸のおそれがある大型台風という。部屋に籠って音楽を聴いたり、本を読んだり、ニュースを見たり。
20世紀の巨匠・アルトゥール・ルービンシュタインのショパン作曲ピアノコンチェルト第2番をロンドンシンフォニーオーケストラとの協演で聴く。老人の指とは思われないしなやかでダイナミックな指さばき。そこから奏でられる音響の世界に引き込まれる。神わざや。興奮を覚える。
国際政治学者・豊下楢彦さんの「集団的自衛権とは何か」を読む。安倍晋三総理は、内閣法制局長官を更迭して小松一郎前駐仏大使を新長官に起用した。「集団的自衛権」の従来の解釈、つまり憲法上「不可」とする解釈を覆すためである。どういう理論展開をするのか見ものだが、本書は安倍総理の旧来の理論を根底的に批判する。安倍総理は個別的自衛権も集団的自衛権も国家に固有の自然権だと主張する立場だが、著者は集団的自衛権をめぐる国際論争を整理し、両者は峻別すべきであっていっしょくたに論ずるのは誤りだと説く。「戦争権の自由」に行き着く危険な論理や。
東京電力の山下和彦フェローが13日、民主党の会合で福島第一原子力発電所の汚染水は「コントロールできていない」と説明したという。IOCの総会で「汚染水問題はまったく問題ない」と啖呵を切った安倍総理の発言と矛盾したため内閣官房長官が釈明会見する騒ぎになったようだ。おそまつ君ですねえ。
きのう敬老のつどいがあってはがきを持参すると何やらお祝いがもらえたらしい。はがきをもってものもらいするのはしたくないね。もらいに行かなかった人の分はどうするのかねえ。年寄りは余計なこと考えるな。かナ。(写真上下とも一丁目Yさん宅庭前の久留米鶏頭と初雪草)
荒れた田に烏と椋鳥の茫然と 龍尾

