アジサイの季節

 曇り。ときどき陽が差す。明け方雨だったせいか午前中はしのぎやすかった。和歌山で漱石の未発表俳句見つかるというA紙のニュース。元同僚教師に宛てた書簡と自筆の短冊句が紹介されている。手紙の句は「花の朝歌よむ人の便り哉」、短冊は「死にもせで西へ行くなり花曇」と「其夜又朧なりけり須磨の巻」でどちらも「愚陀佛」の俳号を使っている。しばし瞑想する。午前中、自室で「ヨシの文化史」第四章ヨシ原の歴史を読む。縄文・弥生時代からはじまって古墳・平安時代、鎌倉・室町・江戸・明治・昭和時代へと、さすが博物館長のヨシづくしの解説が続く。芭蕉の「幻住庵記」や江戸深川のヨシをめぐる話も登場する。すごいな。この本。ただ植物生態学的解説部分はごくわずか。ぼくの宿題はそこなんや。

 お昼は素麺。きのう千里東町三丁目の団地で撮ったアジサイをブログにアップする。七変化を楽しもうか。
               翡翠や待つ人枯葦繁る島 愚龍尾
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