晴れ。風強し。自転車が倒れている。ビュービュー北風が吹く中パンジーの花がらを摘む。「風がきついでんなあ」。清掃の職員さんが言う。手にもつレジ袋が吹き飛ばされそう。管理組合の役員さんが「ごくろうさん」と声かける。「花も萎れてきたなあ」。たしかに萎れる花数が増えている。「終わるまできれいにしておきまっさ」。チューリップの花茎を途中で切る。きょうは千里コラボで句会の日。頭の半分は出句の推敲。
昼は、簡単パスタ。句会に四句を出句した。
日の影の白ももえてるシクラメン
楠の実の発芽発根初水や
竹の子の皮剥ぐ土の暖かさ
いつまでも心は春の誕生日
うち、冒頭の掲句に花谷清先生の入選をいただいた。
入選句は、愚老の「日の影の」句とともにつぎの5句。
受難日の半音階ののぼりおり NK
椿寿忌やひょいと浮かびしこと記す MO
端然と座る人あり老桜 NI
来し方の区切りにいつも桜かな SA
春惜しむ変わらぬものはないものを KA
句会は作者名を伏して自由に選句評をする方式を採用した。自由に批評し合うのは面白い。勉強にもなる。
きょうの一句は、
降る笹の微風に戦ぐ竹の秋 龍尾

